水道水のほかに、井戸水を利用している家庭もあるのではないでしょうか。
しかし、水道水と違い有害物質などが潜んでいます。
安全に利用するためにも水質検査は必須です。
こちらでは、井戸水の検査や仕組み、おすすめのキットについて紹介していきます。
井戸水とは?
井戸水は水道水と違い、直接消毒などもされずに地下に存在する水です。
雨の日に降っている水が地下に溜まって、それをポンプなどで引き上げます。
パっと見た感じでは泥などが多くないと、きれいな天然の水に見えるかもしれません。
しかし、実際には消毒前の水ですので、雑菌を多く含んでいます。
地面に雨水が染み込んでいくと、岩質由来のさまざまな物質が溶け込んでしまい、水質自体も変わってしまいます。
同じ井戸水だと思っても場所によって水質が違うのは、岩質由来の物質も違うためです。
飲料に適している井戸水は?
井戸水と聞くと、すべて一緒のように感じてしまう方も多いでしょう。
どこから汲み上げられるかでも、飲料に適しているのかが変わってきます。
浅い不圧帯水槽
浅い不圧帯水槽と呼ばれる水槽から汲み上げられる水は、飲み水としては適していません。
利用するとしたら、洗車や散水などくらいです。
深い部分の被圧帯水層
もっと深い部分の被圧帯水層から汲み上げられた水は不純物の影響を受けにくく、井戸水の中でも安全性が高いとされています。
飲み水としても利用されているのは、この深い場所から出てくる井戸水です。
井戸水と水道水の違い
水道水は、ろ過や浄化をしなくても飲めるように、しっかりと検査をして消毒が行われています。
自宅の蛇口をひねるだけで、簡単に使える水です。
井戸水と同じように雨水や地下水も含まれますが、ほかに池や河川などの水も含まれます。
安心して飲めるように、水道水は多くの時間と手間をかけているのも特徴です。
しっかりと水道法第4条の水質基準を守り、厳しいチェックを通ってきています。
それに対して、井戸水は法律などがなく、厳しいチェックなどは一切行われていません。
自己責任で検査をして、飲み水などに利用するようになります。
井戸水を安心して利用するためのコツ
安心な井戸水を飲むためには、積極的に対策をとらなければなりません。
自然の中で発生し、汲み上げていてきれいに見える井戸水でも、化学物質で汚染されている場合があります。
見た目ではわかりにくいからこそ、こまめにチェックしましょう。
井戸だけでなくその周りもチェック
井戸水を利用する際、水にばかり目がいきがちです。
しかし、水は周りの環境で汚染度も変わってきますので、周辺の環境にも目を向けましょう。
特に注意しなければならないのが、汲み取り式のトイレです。
井戸水がある環境ですので、トイレも汲み取り式を使っている家庭もあるのではないでしょうか。
排水物から雑菌が繁殖しているケースも多いので、注意しましょう。
ほかにも、いたずらをされてしまう可能性もありますので、井戸は簡単に誰もが使える状態ではなく柵などをして対策を行いましょう。
水質検査をしましょう
見えていない雑菌などさまざまなものが井戸水には含まれてしまいがちですので、必ず水質検査をしましょう。
おかしいとわかったら、飲み水に利用しないことです。
水質を調べていないと、食中毒や感染症を引き起こす原因になります。
天然のおいしい水を飲んでいると思っていて、病原菌を飲んでしまっては意味がありません。
必ず最低でも年に1回は、保健所の水質検査も受けましょう。
そのまま飲まない
いくら天然の何も手を加えていない水が飲みたいからといっても、そのまま飲むのは危険です。
私たちの目に見えていない病原菌が含まれている可能性が高いので、逆に体を壊してしまいます。
特に飲用水として使用する際は、消毒設備を利用して効果があるかも確認したうえで飲みましょう。
水質の基準はいくつもありますので、検査をして測ってみましょう。
井戸水を利用するメリット
そのまま飲むのは危険な井戸水ですが、利用するメリットも多くあります。
どんなメリットがあるのか、いくつか紹介していきます。
水のコストを下げられる
一般家庭で使用されている水道水は、それなりに厳しい基準を通っています。
そのため、さまざまな基準を設けて消毒を行い、安全で安心な水にしている分費用がかかっているのです。
井戸水は、水道水のように何回も消毒を行い品質を保っているわけではありません。
基本使用料もかかりませんので、自分たちで行う消毒や検査の費用くらいしかかかりません。
温度も一定
水道水を出した時、夏の季節時には水温にぬるさがあり、冬になるとキンキンに冷たいという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
水道管は特に外気の影響を受けやすいこともあり、1年を通して水の温度が変わります。
それに比べて井戸水は、奥深い場所から地表へと上がってきますので、外気の影響を受けにくくなっています。
夏でも冬でもほぼ同じ温度を保っていますので一定です。
適度にひんやりとしていて、気持ちが良いと感じるような温度を保っています。
塩素のような臭いがしない
井戸水をそのまま飲むと、まさに天然水のようなおいしい味がします。
塩素などの消毒液の臭いがしないので、水本来の味を楽しめます。
クセがなく飲みやすいのはメリットですが、水質が良い場合に限ります。
見えない病原菌があるのも事実ですので、実際にはほとんどの場合は消毒が必要になるでしょう。
井戸水のデメリット
井戸水には、デメリットも潜んでいます。こちらも一緒に覚えておきましょう。
作るのも検査も大変
節約しようと井戸水を作ることは可能ですが、深いところまで穴を掘って水脈を探すには機械や道具が必要です。
設置するまでがとても大変です。
さらに、飲める井戸水かを検査をするためにも費用がかかります。
水質が悪い場合もある
自然の水だからどこから汲み上げても大丈夫だと感じてしまうかもしれませんが、実際は違います。
場所によっては、細菌や有害物質が多く洗濯やお風呂に使うのにも厳しい場合があります。
井戸水の検査をするなら 井戸水検査セットAZ-2W-2
井戸水を使う場合、水質は大変重要です。
しっかりと検査ができないと、病原菌が含まれた危険な水を飲むことになります。
簡単にかつ水質をしっかりと検査したい時には、共立理化学研究所の「井戸水検査セットAZ-2W-2」がおすすめです。
約10分で調べられる
水質を調べる際に、時間も10分程度で簡単にわかります。
手間がかからず、飲める水かどうか手軽に定期的にチェックしやすいのが特徴です。
定期的に測ることで、汚水などの混入による井戸水の変化にも気が付けます。
以前よりも汚れているなどもいち早くわかります。
簡易分析に特化した企業が作っている
井戸水検査セットAZ-2W-2は、創業以来水質の簡易分析に特化した共立理化学研究所が作っています。
使いやすく、調べなければならない項目はしっかりと分析ができるため信頼されている会社です。
パックテストの製品は販売から約50年と、歴史が長いのも特徴です。
まとめ
井戸水は水道水と違い、しっかりと安全に飲めるように消毒を行っていないため、そのまま飲むのは危険です。
しっかりと検査をして、安心して飲用水として利用できることを知ることが重要です。
見えない病原菌なども含まれていますので、定期的に水質をチェックしましょう。
信頼ある会社の製品を使いたい場合、井戸水検査セットAZ-2W-2がおすすめです。
10分程度で井戸水の水質がわかります。