いちごと聞くと、甘くておいしいイメージがありますが、すべてが同じような糖度かというと違います。
砂糖並みに甘いものから、少し酸っぱさを感じてしまういちごもあります。
見た目は甘そうだと思って食べてしまうと、口の中に入れた時のギャップでガッカリしてしまうでしょう。
甘いいちごかどうかを知りたい時には、糖度計を使うと便利です。
こちらの記事では、いちごの糖度を測る方法だけでなく糖度の基本を詳しく解説していきます。
糖度について
よくスーパーや八百屋などに並んでいるみかんやりんごなどの果物を見ると、糖度について書かれています。
見た目ではわからないため、消費者にわかりやすく「糖度15度」などと知らせてくれています。
数値も低いものより高いものが甘いです。
測定器で測る時出てくる数値は、100gの中にどの程度糖が入っているのかでわかります。
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糖度計の原理や使い方を徹底解説
果物にどの程度の糖が入っているのか見る時に、糖度計を使います。 どの程度の甘さがありそうかを知る手段にもなっていて、よく果物売り場でも「みかんの糖度は○度です」と書かれ、購入の目安にもされています。 ...
糖度計は糖度だけを測っているわけではない?
いちごをはじめ果物の甘さを糖度計で測る際、糖度がダイレクトに数値として出てくると感じている方も多いのではないでしょうか。
糖度計は、その名前の通り糖度だけを測っていると思われがちですが、実は仕組みの関係で糖分だけを測っているわけではありません。
実は、甘さのほかに酸っぱさがあった場合、酸味のもととなるクエン酸も一緒に測ってしまうため、必ずしも甘いとは限らないのです。
糖度計では数値も高く甘いと思ったら、思った以上に酸味を感じてしまう場合もあります。
それでも、いちごなどの果物はほとんどが糖分です。
測定した時に出てくる数値が高ければ、一般的に甘みがあると判断されます。
糖度の測り方は2種類ある
基本的に糖度を測る際には、2種類の方法があります。
それぞれに良い点と悪い点がありますので、理解しながら糖度を測ることが大切です。
屈折計
いちごも屈折率を測って糖度を調べられるため、屈折計も利用できます。
果物などの果汁の液体を利用し、溶液中の固形物濃度がどの程度あるのか測定していきます。
数値を確認する方法は2つです。
まずは、機器にある窓からのぞき込んで数値がどうなっているか確認するアナログ式のほかに、ダイレクトに画面へ数値が表示されるデジタル式があります。
屈折計では、水分中に固形物が含まれていると光が反射して屈折する性質を使って測ります。
本来何もない真水では光はまっすぐですが、固形物が含まれていると屈折してしまうのです。
いちごが甘く糖度が高い場合、屈折率も高くなります。
屈折計は一目見れば自分でどの程度の糖度かわかりますが、屈折率がわかれば相対表(ICUMSA)というものを利用して算出することも可能です。
非破壊式
いちごなどの果物を傷付けずに、糖度がどの程度あるのか測れる方法を非破壊式と呼びます。
屈折計を利用する場合、糖度を測るためにいくつかの試料を準備しなければなりませんでした。
さらに、検査の数を増やすとなると、無駄になってしまう試料が増えてしまいます。
しかし、非破壊式であれば、傷付けずにセンサーで簡単に調べられます。
良い点だけを見ると、屈折計よりも非破壊式が良さそうに感じてしまいますが、最初準備する際の金額が安くありません。
コストを考えながら糖度を測れる測定器がほしい場合は、屈折計がおすすめです。
おすすめの商品:佐藤計量器 手持屈折計 SK-106R
おすすめの手持屈折計として、佐藤計量器の商品をご紹介します。
特徴
- Brix:58.0〜92.0%
- 測定できる液体種類:はちみつ、みずあめ、ジャム、マーマレードなど糖分の多い食品を測定
糖度計の選び方は?
どのような利用をするかで、屈折計か非破壊式にするか選ぶ必要があります。
糖度計を購入しようと思ったら、どの程度まで計測できるかも重要です。
果実をそのまま計測するのであれば、糖度が0~40%しか測れないものでも十分ですが、ジャムを作りたい時には糖度が40%を超えてしまうので使えません。
特定の果実にしか使わないとわかっていれば、専用の糖度計がおすすめです。
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いちごは果実ではない?
果物としていちごは販売されていますが、厳密に分類すると果実ではありません。
普段食べるのは果実だと思われている部分は、植物の茎になります。
ほとんどの方が植物の茎だと思って食べていないのではないでしょうか。
では、果実に当たる部分はどこかというと、いちごに付いている細かいツブツブの部分です。
種にも見えるような小さい部分が果実になります。
糖度だけでなく酸味が強くなる場合もある
いちごは、育ち方で糖度が少なくなり酸味が強まってしまう場合もあります。
特に栽培をしていくうちに、後半糖度が低くなってしまうと酸味が強くなります。
甘くおいしいイメージを持っていちごを食べている方がほとんどですので、酸味が強いといまいちな味に感じてしまうでしょう。
糖度計では糖度だけでなく酸味も計測してしまうため、糖度が高いと思っても、実際食べてみたら酸っぱい場合もあります。
いちごは酸味も重要
すべてが糖分だけでできている果実ではないため、糖度だけでなく酸度がどの程度あるのか測ってみることも重要です。
ただ、いちごの酸味がどの程度あるのか測るのは、実際難しい側面もあります。
中和滴定では分析者の経験がないと測れないなど、簡単ではありません。
いちご専用の測定器を利用する
いちごの糖度を測る時には、専用の測定器を利用すると良いでしょう。
すべての果物が対象になった測定器を利用するよりも、より正確に測れます。
中には、いちごの糖度だけでなく酸度も同時に測定できる機器も販売されています。
糖度のみだと一緒に酸度も計測してしまうため、出てきた数値よりも実際食べたら酸っぱさを感じてしまうかもしれません。
しかし、どちらも一緒に計測してくれますので、糖度のほかに酸度がどの程度あるのかわかり、本当に甘さがあるかどうかがわかります。
酸度を測る方法としては、サンプルを精製水で希釈して測定します。
いちごの糖度を見極める方法
いちごを専用の測定器で糖度や酸度を測ることも可能ですが、スーパーや八百屋などに並んでいる場合はわからない場合も多いです。
わざわざ糖度や酸度をポップに書いてくれているお店は少ないです。
実際、みかんは糖度が書かれている場合も多いですが、いちごはほとんどないかもしれません。
目で見てもある程度、糖度がどの程度あるか予測できます。
甘みがあっておいしいいちごの特徴
いちごを見た時に、白っぽい部分が多いものに比べると、真っ赤に染まっているものが甘いです。
なんとなく、色から甘みを見分ける方法はわかると感じている方も多いでしょう。
ほかにも、果実部分にハリやツヤがあることも大切で、勢いがあるいちごはおいしいです。
果実部分だけでなく、ヘタ部分も重要となります。
ヘタがまっすぐよりも下を向いているものよりも、反り返っているものがおすすめです。
ほかにも、いちごのヘタと果実がつながっている首部分を見た時に、くびれがあるとおいしいサインになります。
ツブツブもくっきりしていてきれいだとおいしいです。
品種で選ぶ
いちごといっても、すべてが同じではありません。
品種がいくつもあり、平均的に糖分が多く甘みを感じやすいものから酸味を感じやすいものまでさまざまです。
中でも酸味を感じにくい品種が、糖度を感じやすく人気もあります。
品種の代表的な例では、章姫がおすすめです。
さまざまあるいちごの中でも糖度も比較的高めで、酸度が低いです。
同じくらいの糖度ではとちおとめや紅ほっぺなどもありますが、酸度はほんの少し高めになります。
大きく違うわけではないため、とちおとめや紅ほっぺも甘くおいしいと評判ないちごで人気がありますが、より糖度を感じたいのであれば章姫がおすすめです。
まとめ
いちごの糖度を測る時は、屈折計・非破壊式の両方が利用可能です。
価格や使い勝手は変わるため、自分に合うものを見極めて購入すると良いでしょう。
特にほかの果実を測るのではなく、いちごだけを考えているのであれば、酸味も詳しくわかるような専用の測定器がおすすめです。
いちごはほかの果実に比べて酸味も含まれやすく、糖度だけでは本当の甘さがわからない場合もあります。
スーパーなどで糖度を見極めたい時には、ヘタや果実がどうなっているのかじっくりと見てみましょう。