塩分は体にとって大切な成分でもありますが、摂りすぎてしまうと逆に体の負担になります。
食品には塩分がよく使われていますので、知らないうちに1日の必要な量以上を摂取してしまっているかもしれません。
常に塩分が多い状態が続いてしまうと、高血圧をはじめとした病気につながります。
自宅でも簡単に測定できる塩分計がありますので、毎日の健康に役立ててみてはいかがでしょうか。
こちらでは、塩分計の種類や選び方、おすすめ商品の5選について紹介していきます。
塩分計とは?
食品の塩分濃度を測れる機械のことで、固形物から液体物までさまざまなものが対象です。
食卓に並べたおかず、お味噌汁、副菜など塩分が気になるものはすべて測定できます。
使いやすいように形状も工夫されていて、スティックタイプになったものから、スプーンの形をしたものもあります。
価格は、1万円以下でリーズナブルに購入できるものや、10万円以上の高額なものもあります。
1日の塩分摂取量(食塩摂取量)の基準は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。
※厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」による。
しかし、実際は1日の間にそれ以上の塩分を摂っている人も多いです。
塩分計の使い方はそんなに難しくないのでこまめにチェックすると良いでしょう。
塩分の濃度は何%と表示されるものや、「うす味」や「濃いめ」と表示されるものもあり、種類によって異なります。
塩分計にはどんなタイプがある?
塩分計を探してみると、さまざまな種類があり何を購入しようか迷ってしまうかもしれません。
それぞれの測定に向いている食べ物などもありますので、一緒にご紹介していきます。
スティックタイプ
先端部分を直接測りたい料理に付けるだけで測定が可能です。
味噌汁のような汁物だけでなく、炒め物の測定にも最適です。
料理を作った後、塩分はどの程度入っているのかがわかるためとても便利です。
スプーンタイプよりも、測定部分が狭いため使いやすいと感じる方も多いでしょう。
スプーンタイプ
特に料理の中でもスプーンタイプが適しているのが、汁物系です。
味噌汁を始め、スープ系の塩分を中心に測りたい時は、スプーンタイプを選びましょう。
汁物は下の方に塩分が溜まっている場合もありますが、スプーンを使えば底から万遍なく混ぜて測れます。
塩分計に直接乗せるタイプ
ほとんどがスティックタイプやスプーンタイプですが、直接塩分計に乗せて測れるタイプもあります。
これから使おうとする調味料が、どの程度の塩分なのか測定したい時に便利です。
細かく測定しながら、しっかりと料理を作りたい方にピッタリです。
塩分計の選び方は?
さまざまなタイプの塩分計もあるため、選び方も重要です。
せっかく購入したのに、自分の目的に合わないと後悔してしまいます。
いくつか選ぶコツがありますので、購入前に覚えておきましょう。
精度の高さは重要
塩分を測る精度が低いと、正確な濃度がわかりません。
正確な数値でないと、思った以上の塩分を摂取してしまうことにもつながります。
さまざまな値段の塩分計があるように、測定できる塩分濃度や値にも違いがあります。
特に高血圧でしっかりと塩分濃度を測っていきたい場合、無塩から測定できるのものを使用しましょう。
測定の単位も0.1%のものが多いですが、より細かく塩分濃度を知りたい場合は0.01%で測れる塩分計がおすすめです。
何に使いたいのかを考えておく
スプーンタイプ:スープ系を中心に測定
塩分が多くなりがちな味噌汁などスープ系を中心に使いたいのであれば、スプーンタイプが良いでしょう。
味噌汁を測る時、容器の上と底では塩分も異なります。
スプーンでまず均等になるように混ぜてから使うと、本来の塩分を測定できます。
スティックタイプ:料理中に少しずつ測定
料理の途中で、少しずつ塩分を測定したいと考えている場合は、スティックタイプがおすすめです。
先端に塩分を測る部分がありますので、浸すだけでわかります。
料理のおかずや煮汁、煮物、浅いお皿であっても使いやすいです。
乗せて測るタイプ:調味料を細かく測定
細かく塩分チェックをしたい場合は、乗せて測るタイプも一緒に準備しておくと良いでしょう。
液体の調味料も、直接垂らして使えます。
温度はどこまで使えるか調べておく
すべての塩分計が、同じ温度まで使えるとは限りません。
それぞれメーカーで出している製品には特徴があり、使用できる温度もさまざまです。
せっかく熱いものを中心に測ろうとしているのに、低い温度までしか測れない場合は活用することができません。
購入する前に説明書などをしっかりと見て、自分がこれから使おうとしている料理にも使用できそうかどうかをチェックしておきましょう。
冷たいものから熱いものまで、広範囲で調べられるものがおすすめです。
表示タイプもチェック
LEDの色で表示
塩分濃度の表示の仕方も、必ず何%と出てくるわけではありません。
中にはどの程度の濃度になるのか、LEDの色で表示するようなものもあります。
このような段階表示は、塩分が摂りすぎかどうかを一目で知りたい方に向いています。
目分量で調理している場合は、見やすくて使い勝手が良いでしょう。
数値を%で表示
何%になっているかが分かるものは、塩分管理を徹底したい方におすすめです。
病気を進行させないために、数値で管理ができます。
おすすめの塩分計
これからの健康のために、塩分計を購入したい方へ向けて、おすすめの製品を5つご紹介していきます。
どんな風に使っていきたいのかを考えながら、ぜひ合うものを選んでみてください。
佐藤計量器 手持屈折計 SK-200R
- 測定範囲:食塩濃度 0.0~28.0%
- 最小目盛:食塩濃度 0.2%
- 温度補正:自動温度補正付(温度範囲10~30℃)
- 測定できる種類:食塩水、漬物仕込み時の食塩水、海産物洗浄用などの食塩水
目盛りも見やすく、本体も軽量なため使いやすいのが特徴です。
タニタ 塩分計 SO-303
- 測定範囲:0.4%~1.4%
- 温度補正:自動温度補正機能付(温度範囲30℃~90℃)
- 測定できる種類:みそ汁やスープなどの液体
うす味、ふつう味、から味を3色の、LED6段階で表示されます。
電池寿命は1日5回の使用で約6カ月、電池交換も可能です。
タニタ 塩分計 SO-302
- 測定範囲:0.6 %~1.2 %
- 温度範囲:60℃~80℃
3段階のLEDで表示されます。
電池寿命は1回10秒の使用で、約2000回使用できます。
佐藤計量器 塩分濃度計 SK-10S
- 測定範囲:0.1~10.0%
- 温度範囲:-5~70°C
塩分を測ったうちの、2~9回までの平均も表示してくれます。
HACCP対応の食品用計測機器です。
カスタム デジタル塩分計 SA-02
- 測定範囲:0.0 ~ 10.0 %(-5 ~ +60 ℃)
- 温度範囲:-20 ~ +60 ℃
オートパワーオフ機能付きで、最終ボタン動作から30秒間動作がない場合には自動的に電源が切れます。
平均値の表示機能も付いています。
まとめ
塩分を調節しながら食事をとることは、健康面において非常に重要です。
また、塩分計を使ってしっかりと測りながら、健康管理ができると安心感も得られます。
自分に合う塩分計を購入するためにも、何を測りたいのか(精度や測定範囲・温度など)具体的に考えてから購入しましょう。
何を購入するか迷った方は、ぜひ紹介している「おすすめ塩分計」を参考にしてみてください。