きれいに見える川の水も、水質を検査したら思った以上に汚染されていたという場合があります。
さまざまな要因が重なり、川の水は汚れているのです。
どの程度川が汚れているのかを検査し、知ることで問題をどう解決していかなければならないか考えるきっかけにもなります。
人間にとって欠かせない水だからこそ、キットを使って調査してみましょう。
河川は汚れている
日本各地に河川があり、どこも同じように汚れているわけではありません。
それでも便利な世の中になり、生活排水や工業廃液などさまざまなものが入り込んでしまい、水質が悪化しています。
特に工場や農業が盛んな地域や、人口密度も高く頻繁に生活排水が出るような環境では、川が汚れやすくなっています。
川が汚れていると何がいけない?
水道水が消毒して飲めるのであれば、特に川が汚れていても関係ないのではないかと感じている方もいるかもしれません。
実は、川が汚れているとさまざまな場所に影響を与えます。
まず、川の水はそのままの場所で滞っているのではなく、海に向かって流れています。
そのため海も一緒に汚れてしまい、赤潮などの原因になってしまうのです。
食卓に上がっているお魚なども、海の環境が良いから安全に食べられます。
もし汚れた環境をそのままにしていたら、酸素自体も海の中にほとんどなくなってしまい、魚が生きていけません。
水道水も飲めなくなる?
もし川の汚れをそのままにしていたら、水道水も飲めなくなるかもしれません。
もちろん消毒を行いますので、浄化したら飲めるようにはなります。
しかし、今以上の消毒液が必要となってしまい、水道水がおいしくなくなってしまう可能性があります。
現在でも水道水を飲もうと思うと、カルキ臭などが気になっている方がいるのではないでしょうか。
川が汚れてしまうと、それ以上の臭いと味になり、水道水を使いたいと思えなくなってしまう可能性があります。
水道水は川の水を利用しているので、密接な関係があります。
検査キットを使うことで目で確認できる
実際にキットを使って実験してみると、どの程度川の水が汚れているのかが目に見えてわかり、現状を実感しやすくなります。
「こんなに汚れているなら、今からでも何か対策を行わなければ」と、心を動かされるきっかけにもなるでしょう。
そのため、子供たちの自由研究などにも向いています。環境について真剣に考えるきっかけになるかもしれません。
川の検査で見ているもの
検査キットで何を調べているのかというと、有害な化学物質や細菌がいないかどうかです。
ほかにも、水の色や臭い、硬さなども一緒に検査している場合が多いです。
川用の検査キットを使えば、詳しい結果がわかります。
都道府県でも、安心した水を提供できるように直接川に入って水質を測定しています。
川の水質を検査するキットを使おう
どんなに目を凝らして見ても、川の水質がどの程度汚れているのかはわかりません。
川の水質を知るためには、「川の水質を検査するキット」を上手に活用してみましょう。
おすすめ:川の水調査セット TZ-RW-3
川の水質を検査するキットはいくつか販売されていますが、使いやすくおすすめなのは「川の水調査セットTZ-RW-3」です。
大きな川から小さな川まで、さまざまな水を調査できます。
自分の住んでいる地域の一番近い川を測ってみて、安心して飲める水かどうかを検査することも可能です。
子供も使いやすい
子どもたちの未来を守っていくためにも、今の環境を知ることは大切です。
川の水調査セットTZ-RW-3は子供たちも利用しやすい検査キットになっていますので、自由研究を行う場合などにも最適です。
さらに、調査計画をどう立てたら良いのかなど解説書が付いていますので、説明を見ながら調べ方がわかります。
子供たちの興味を上手に引き出しながら、川の現状を知ることができます。
調査を行った後の結果のまとめ方なども説明がありますので、抵抗なく調査できるでしょう。
調べられる項目
川の水調査セットTZ-RW-3で調べられる項目は多く、環境に良くない成分などもわかります。
主な測定項目は、COD(低濃度)、アンモニウム態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素、りん酸態りん(低濃度)になります。
調べるための検査薬は、危険なものも含まれているので注意が必要です。
特に児童が自由研究などで使用する際は、単独でなく先生や保護者も一緒に指導を行ったうえで調べる必要があります。
チューブに含まれている内容には、強アルカリ性が含まれています。
強く握ってしまったり振ってしまったりすると危険ですので注意しましょう。
測り方
初心者の大人や児童でも実施できるくらいなので、測り方は難しくありません。
- 調べたい川の水を、きれいで小さい容器に移します。
測定したい項目ごとに分け、別の容器に入れましょう。
同じ水を使い回してしまうと、測定結果にも影響が出てしまいます。 - 包装から取り出したら、チューブ先端のラインを引き抜きましょう。
- 穴を上にし、チューブの半分から下を強くつまみます。
この時、中の空気を押し出すようにしましょう。 - 穴を調べる水の中に入れ、指をゆるめながら水を吸い込ませます。
入れたものがもれないように、5~6回振り混ぜます。
吸い込む時には、スポイトで水を吸い込む時のような感覚で行うと、うまくいくので覚えておきましょう。 - 反応時間後、標準色の上にチューブを乗せて色を比べます。
反応時間も短い
反応するまでにそんなに時間はかかりません。
長くても5分前後ですので、すぐに標準色とどの程度変化あるのか比べられます。
CODやアンモニウム態窒素であれば5分程度ですが、亜硝酸態窒素は2分程度でわかります。
水温は20℃が基本ですので、一緒に覚えておきましょう。
反応時間を目安よりも長く待っていたほうが、よりしっかりとした数値が出るわけではありません。
逆に時間を過ぎてしまうと測定値が高めになってしまい、本来の数値ではなくなります。
反応時間は大切ですので項目ごとに覚えておきましょう。
記録の取り方のコツ
同じ川の水調査セットTZ-RW-3でも、その時の環境で結果には差が出てきます。
川の水を採取する時も、同じ気温や水温、天気ではありません。
日本には四季がありますし、天候もその時によって変わってきます。
時間がズレるだけでも、環境は刻々と変化しているのです。
川の水がどうだったのかだけでなく、天気や時刻・季節なども一緒に記録することが大切です。
川の水を調べる方法はさまざまある
川を調べるといっても、何に注目して結果を追っていくのかで方法はさまざまあります。
上流と下流での差を比べたいのか、1ヶ所に決めて時間を変えて調べたいのかでも変わってきます。
漠然と川の汚れを調べるのでなく、何を調べたいのか詳しく決めてから検査すると良いでしょう。
まとめ
川の水質を調べるキットを使えば、どのくらい汚れているのかがわかります。
目で見えない汚れなども、検査を通して結果を確認できます。
生活排水や工業廃液などが問題になっていて汚れている川は増えています。
検査の結果を通して、今後どのようにしたら良いのか考えるきっかけにもなるでしょう。
検査をするのであれば、子供でも簡単に使える「川の水調査セットTZ-RW-3」がおすすめです。
大人の指導は必要ですが測り方などは難しくないため、自由研究にも利用できます。
ほかにも、排水管理、工程管理や品質管理などにも使用できます。