マイクロメーターは、モノの厚みや寸法などを正確に知りたい時に重宝するアイテムです。
本記事で、マイクロメーター選びのポイント、おすすめの製品をご紹介していきます。
性能が良いマイクロメーターをお探しの方は、ぜひ本記事を参考にして選んでみてください。
そもそも「マイクロメーター」とは?
マイクロメーターは、対象物を挟み込んで、寸法を測定する機器のことです。
一般的な定規では、センチメートル単位やミリメートル単位などの目盛りしか振られていないことから、細かい測定が行えません。
マイクロメーターを使えば、マイクロメートル単位での精密な測定ができます。
マイクロメーターの構造
マイクロメーターで高精度な測定が可能な理由は、「アッベの原理」に準じて作られているからです。
アッベの原理は、簡単に説明すると、「対象物と測定器の目盛りを一直線上に配置することで、誤差を防ぎ精度の高い測定ができる」という原理のことを言います。
マイクロメーターは、測定対象物と目盛りの位置が同一線上に配置された構造となっているため、高精度な測定を実現しているのです。
マイクロメーターとノギスの違い
このマイクロメーターと似たようなものとしては、ノギスがあります。
ノギスもマイクロメーターと同様に対象物を挟み込むことで、モノの厚みや穴の直径などを計測できます。
ただし、ノギスは、測定対象物と目盛りの位置が同一線上にはなりません。
「アッベの原理」には準じていないことから、マイクロメーターのような細かい単位での測定ができないのです。
また、ノギスはクチバシが付いているため、穴の外径や内径、深さなどを測定することができますが、マイクロメーターではそれらの測定できないという違いもあります。
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マイクロメーターの種類
マイクロメーターにはいくつかの種類があります。
主な種類は以下の通りです。
標準マイクロメーター(外側マイクロメーター)
標準マイクロメーターは、一般的なタイプのマイクロメーターです。
対象物の外側を測定する際に重宝します。
U字型鋼板マイクロメーター
文字通り、U字の形をしたマイクロメーターです。
奥行きがあるため、鋼板などの分厚いモノを測定する際に用いられることが多いです。
スプラインマイクロメーター
スプラインマイクロメーターは、スプラインシャフトの溝径を測定する際に用いられるマイクロメーターです。
直進式歯厚マイクロメーター
直進式歯厚マイクロメーターは、「平歯車」や「はすば歯車」などのまたぎ歯厚を測定する際に用いられるマイクロメーターです。
片球面マイクロメーター
片球面マイクロメーターは、測定面の片側が球面状になっているのが特徴です。
管の厚みを測定する際に用いられるマイクロメーターです。
ポイントマイクロメーター
ポイントマイクロメーターは、測定面の両側が尖っているのが特徴です。
測定物の谷径を測定する際に用いられるマイクロメーターです。
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マイクロメーター選びのポイント
マイクロメーターはいろいろな種類があります。
各社の製品によって性能が大きく異なるため、どれを選んだら良いのかで迷ってしまう方もいるかもしれません。
マイクロメーター選びで悩んだ時には、以下の点に注目してみると良いでしょう。
「デジタル式」と「アナログ式」のどちらを選ぶのか?
マイクロメーターは、デジタル式とアナログ式があります。
アナログ式
アナログ式は目盛りを読み取るのに少しだけコツがいります。
慣れないうちは誤読するおそれがあるので、注意が必要です。
デジタル式
デジタル式は、数値がデジタル表示されるため、目盛りを素早く読み取れるのがメリットです。
マイクロメーターの初心者は、デジタル式のほうが使いやすいかもしれません。
ただし、デジタル式はバッテリー切れに注意が必要です。
電気的なトラブルが発生すると、数値がブレるといったデメリットもあります。
測定範囲で選ぶ
マイクロメーターは、各製品によって測定可能な範囲が異なります。
サイズが合わないものを選んでしまうと、対象物を挟み込むことができず、測定ができません。
事前に測定予定の対象物のサイズを調べたうえで、それに合ったマイクロメーターを選んでください。
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おすすめのマイクロメーター3選
ここでは、ミツトヨから販売されているの製品の中から、特におすすめのマイクロメーターを3つご紹介していきます。
ミツトヨ:単体形デプスマイクロメータ DMS(DMS100-25 128-102)
お手頃な価格のマイクロメーターをお探しの方には、こちらの128シリーズがおすすめです。
比較的安価な製品ですが、高精度な測定が可能です。
スピンドルの直径サイズがφ4mmとなっており、クランプや定圧装置などが付いていることです。
目量は0.01mm、ベース寸法は101.6×16mmです。
測定範囲は、0~25mmとなっています。
小さな対象物の測定にうってつけのマイクロメーターです。
ミツトヨ:替ロッド形デプスマイクロメータ DMC(DMC100-75 129-114)
129シリーズの特徴は、ロッドの交換が可能なことです。
ロッドを変えることによって、さまざまな対象物が測定できます。
替えロッドは、合計3本付属しますので、別途買い求める手間がかかりません。
クランプや定圧装置も付いています。
測定範囲は、0~75mmとなっています。
最小表示量は0.01mm、ベース寸法は101.6×16mmです。
ミツトヨ:替ロッド形デプスマイクロメータ DMC-MX(DMC100-150MX 329-250-30)
329シリーズは、いろいろなサイズの対象物を測定したい場合におすすめのマイクロメーターです。
主な特徴は、ロッドの交換が可能なことです。
合計で5本の替えロットが付属しており、対象物のサイズに合わせてロットを交換することで、広範囲の測定が行えます。
測定範囲は、0~150mmまでとなっています。
測定データの出力端子を搭載していることもこの329シリーズの特徴です。
統計的工程管理システムや計測システムなども手軽に構成できるのがメリットです。
クランプや定圧装置も付いており、高精度な測定を素早く行えます。
最小表示量は0.001mmとなっていますので、精密な測定をしたい時にも重宝することでしょう。
ベース寸法は、101.6×16mmです。
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マイクロメーターについてのまとめ
ここまで、マイクロメーター選びのポイント、おすすめ製品についてお伝えしてきました。
マイクロメーターは、対象物を挟み込むことで、モノの厚みなどの数値を正確に把握できる測定器具です。
マイクロメーターがあれば、マイクロメートル単位での精密な測定が可能となります。
精密な測定が必要な時、モノづくりの完成度を高めたい時には、マイクロメーターが役に立つことでしょう。
標準マイクロメーター、U字型鋼板マイクロメーター、直進式歯厚マイクロメーターなどといったように、いろいろな種類がありますので、測定する対象物に合わせた製品を選ぶのがポイントです。
デジタル式やアナログ式といった違いもあります。
本記事でご紹介したマイクロメーターの情報も参考にしながら、使いやすい製品を選んでみてください。