騒音計は、たくさんの種類があります。
製品によって搭載している機能や測定周波数範囲などが異なるため、どれを買うかで迷う方もいることでしょう。
頻繁に騒音を測定するのであれば、使い勝手についてもよく考慮して選びたいところです。
本記事で、おすすめの騒音計をご紹介していきます。
そもそも「騒音計」とは?
騒音計は、騒音レベルを計測するための装置です。
集音用の小型マイクロフォンやデジタル表示器などが搭載されており、騒音の大きさを数値で把握することができます。
工事現場の作業音、自動車や飛行機の走行音、生活音などさまざまな騒音を調べるために用いられています。
騒音計選びのポイントとは?
騒音計は、「精密騒音計」、「普通騒音計」、「簡易騒音計」、「検定付き騒音計」の4つの種類があります。
4つの騒音計の種類
精密騒音計
研究や実験など正確な測定で用いるのであれば、このタイプを選んでおくと良いでしょう。
普通騒音計
工場や住宅などの環境騒音に適しています。
簡易騒音計
騒音の大きさを数値で把握できれば十分という場合に適しています。
検定付き騒音計
「検定付き」とは、計量法やJIS規格で定められている基準に合格済みであるという意味です。
検定付き騒音計のデータは精度が高く、裁判での証明や取引などに使用されています。
おすすめ騒音計5選!
ここからは、おすすめの騒音計をご紹介していきます。
幅広い機能が搭載されており、使いやすい騒音計を5つ厳選しました。
どんな製品を選んだら良いかわからなという方は、ぜひ参考にしてみてください。
リオン 普通騒音計 NL-42AK (検定付き)
最初にご紹介するのは、「リオン 普通騒音計 NL-42AK(検定付き)」です。
こちらの騒音計は、測定周波数範囲が20Hz~8000Hzとなっています。
本体中央部には、3インチの高画質カラー液晶画面が搭載されており、屋内・屋外・暗所でも見やすいことが特徴です。
タッチパネル式のため、操作もスムーズです。
IP54(マイクロホン部を除く)の防水性を備えていますので、雨天時の測定にも使うことができます。
ただし、マイクロホンの部分は水に濡れないように注意してください。
大きさ・重さは、約250 mm(H)×76 mm(W)×33 mm(D) ・ 約400 g (電池含む) です。
販売サイトの測定工房では、収納ケース × 1、ウインドスクリーン WS-10 × 1、ウインドスクリーン脱落防止ゴム × 1、ストラップ × 1、単3形乾電池(アルカリ) × 4、SDカード512 MB(NX-42EX付きのみ)は付属品として含まれているため、買い揃える手間もかかりません。
付属品:リオン 防風スクリーン WS-10
リオン 精密騒音計 NX-42EX付きセット NL-52EX 検定なし
「リオン 精密騒音計 NX-42EX付きセット NL-52EX (検定なし)」は、測定周波数範囲が20Hz~20000Hzです。
より精度の高い測定を行うことができます。
中央部には、3インチのカラー液晶画面が付いており、タッチパネルによる操作が可能です。
機能拡張プログラムNX-42EXは、512MBのSDカードで供給します。
インストール後は512MBのSDメモリカードとして使用可能になります。
防水・充電式の電池に対応しています。
大きさ・重さは、約250 mm(H)×76 mm(W)×33 mm(D) ・ 約400 g (電池含む) です。
販売サイトの測定工房では、収納ケース × 1、ウインドスクリーン WS-10 × 1、ウインドスクリーン脱落防止ゴム × 1、ストラップ × 1、単3形乾電池(アルカリ) × 4、SDカード512 MB(NX-42EX付きのみ)は付属品として含まれています。
接続構成例システムアップについて
※接続構成例システムアップに関しては、株式会社三弘にご相談ください。
カスタム データロガー騒音計 SL-1373SD
「カスタム データロガー騒音計 SL-1373SD」は、測定した騒音の値をSDカードへデータ記録できます。
ボタンのサイズも大きいため、操作性も良好です。
周波数範囲は31.5Hz~8kHz、測定精度は±1.4dB(1 kHzにて)となっています。
単3形乾電池 × 6本 または ACアダプター(別売)が必要です。
電池寿命は、約40時間(アルカリ電池使用時)です。
重量は、約 445 g(電池含む)です。
付属品は、取扱説明書や風防スポンジとなっています。
暗所でも見やすいグリーンバックライト機能もついています。
SDカードの記録データは、CSVファイルとしてExcelなどの表計算ソフトに取り込みも可能です。
カスタム デジタル騒音計 SL-1340U
「カスタム デジタル騒音計 SL-1340U」は、測定値を瞬時に確認できる「デジタル表示」と、測定値の変化量がグラフで瞬時に認識できる「アナログ表示」の両方に対応しています。
周波数範囲は20Hz ~ 8kHz、測定精度は± 1.4 dB (94dB、1kHzにて)です。
アラート機能を搭載しており、設定した数値よりもアナログレンジが上回る場合には「OVER」、下回る場合には「UNDER」の表示がされる仕組みとなっています。
そのほかに、キャリブレーション機能(A特性のみ。キャリブレータは別売。)、測定対象に応じた時定数の切り替え(FAST/SLOW)も可能です。
9V形乾電池 × 1個が必要で、電池寿命は、約40時間(アルカリ電池使用時)です。
付属品は、取扱説明書、風防スポンジ、収納ケースです。
重量は約200g(電池含む)となっており、片手でも操作が可能です。
カスタム デジタル騒音計 SL-1330
「カスタム デジタル騒音計 SL-1330」は、周波数範囲は31.5 Hz ~ 8 kHz、測定精度は± 1.4 dB (94dB、1kHzにて)となっています。
音圧レベルをオートレンジおよびマニュアルレンジ操作で、30dBから130dBまで測定可能です。
周波数特性: A特性 / C特性、動特性: FAST/SLOW で、特性を切り替えできます。
ホールド機能搭載、アナログ表示付きで使いやすさも抜群です。
電池の消耗を抑えるオートパワーオフ機能も搭載しています。
9V形乾電池 × 1個が必要で、電池寿命は約30時間(アルカリ電池使用時)です。
付属品は、風防スクリーン、取扱説明書、収納ケース、調整用ドライバー、9V型乾電池×1個です。
重量は、約 156 g(電池含まず)でとても軽量なのが特徴です。
おすすめの騒音計についてのまとめ
騒音計は、周波数範囲や本体の重さ・機能、特徴など様々なものがあります。
使用目的に合わせて、最適なものを選ぶと良いでしょう。
迷ってしまった時は、本記事でおすすめした騒音計の中から選んでみてはいかがでしょうか。