デジタルノギスは、製品作り、日曜大工、DIYなどの現場で欠かせない測定器です。
いろいろな製品が販売されていますので、どれを選んだら良いのかわからないという方もいるかもしれません。
本記事で、おすすめのデジタルノギスをご紹介していきます。
そもそも「デジタルノギス」とは?
物のサイズを正確に計測するために用いる精密測定機器のことです。
デジタルノギスは、一般的なスケールと異なり、特殊な形状をしています。
メモリが付いたメインスケールのほかに、バーニアスケール、クチバシ、ジョウ、デプスバーなどのパーツが取り付けられているのが特徴です。
クチバシの部分に対象物を挟み込むことで、厚み、穴の直径や深さ、段差などの数値を素早く読み取ることができます。
デジタルノギスは、電池駆動式となっているため、ボタン電池などのバッテリーが必要です。
職人たちが使用するプロ向けのデジタルノギスの中には、ソーラーパネルを搭載した製品もあります。
アナログノギスとデジタルノギスとの違い
デジタルノギスと似たような道具としては、アナログノギスがあります。
どちらも、モノの厚み、穴の直径などを正確に計測できます。
形状も非常によく似ています。
両者の大きな違いは、電池が必要かどうかです。
デジタルノギスではボタン電池が必須となりますが、アナログノギスでは必要ありません。
そのため、電池切れの心配なく、気軽に取り扱えるのがメリットです。
また、アナログノギスは測定する際にメインスケールやバーニアスケールのメモリを読み取ることや計算をしなくてはなりません。
慣れないうちは、測定ミスをする可能性があるかもしれません。
その点において、デジタルノギスはディスプレイ上に数値が大きく表示されるので、読み取りミスが防ぎやすくなります。
正確な数値をすぐに知りたい方は「デジタルノギス」を選んだほうが、使い勝手が良いと感じることでしょう。
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デジタルノギス選びのポイント
各メーカーからさまざまなタイプのデジタルノギスが販売されています。
どれを購入するのかで迷った時には、以下のポイントに注目してみると良いでしょう。
電池の種類を確認
デジタルノギスを使用する際には、電池が必要です。
特殊な電池が搭載されたものを選んでしまうと、急に電池切れが起こった時に困ってしまうかもしれません。
コンビニエンスストアやホームセンターなどで入手しやすい電池かどうかを確認しておくと良いでしょう。
オートパワーオフ機能を搭載しているか
電源を入れた状態で長時間放置するとバッテリー切れとなってしまい、必要な時に使えなくなってしまいます。
オートパワーオフ機能を搭載したデジタルノギスを選んでおけば、電池の消耗が防ぎやすいでしょう。
ディスプレイ画面が大きいか
表示画面のサイズもデジタルノギス選びの大事なポイントです。
ディスプレイが大きいほうが視認性に優れるため、誤読が防ぎやすくなります。
バックライトが搭載された製品を選んでおけば、暗い場所でも正確な数値をその場で読み取ることが可能です。
便利な機能を搭載しているか
使い勝手が良いデジタルノギスを選びたいのであれば、以下の機能が搭載している製品を選んでみると良いでしょう。
- ゼロ調整機能(ボタンを押すだけでゼロの状態にすぐセットできる)
- ホールド機能(ノギスで計測した数値を固定して表示する)
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おすすめのデジタルノギス5選!
デジタルノギスを販売するメーカーは国内外を問わずたくさんあります。
その中でも、プロやDIY愛好家から高い信頼を得ているのが「株式会社ミツトヨ」です。
ここでは、株式会社ミツトヨのデジタルノギスの中から、特におすすめの製品をご紹介します。
使い勝手が良い製品を5つ厳選しましたので、購入時の参考にしてみてください。
ミツトヨ:500シリーズABSスーパーキャリパ(CD-15APX 500-181-30)
とりあえずデジタルノギスを使ってみたいという初心者には、こちらの製品がおすすめです。
デジタルノギスは高額な製品が多い傾向ですが、こちらの製品は比較的お手頃な価格帯となっていますので、気軽に購入しやすいでしょう。
値段が安いからと性能面に問題があるということではありませんので安心です。
電磁誘導式アブソリュートエンコーダを採用しており、スケール面の汚れを気にすることなく測定できます。
アブソリュート測定機能、INC(インクリメンタル)測定機能、電池電圧低下警報などの便利な機能も搭載しています。
ボタン形酸化銀電池SR44が必要です。
電池寿命は、通常の使用状態で5年を実現しています。
ミツトヨ:550シリーズ C型ノギス (CDC-P30PMX 550-331-10)
こちらの製品は、0.01mmまでのデジタル表示が可能となっています。
より精密な測定をしたい方におすすめのデジタルノギスです。
特徴は、ABS(絶対)スケールを内蔵していることです。
絶対原点を持った製品であるため、電源をオンにするたびにゼロセットを行う手間がかかりません。
オフセット機能やプリセット機能などのほかに、測定データの出力端子も搭載しているのが特徴です。
保護等級がIP67となっています。
ボタン形酸化銀電池SR44が必要です。
ミツトヨ : 550シリーズ C型ノギス(CDC-45C 550-203-10)
こちらの製品は、0.01mmまでデジタル表示が可能なデジタルノギスです。
最小表示量は0.01mm、最小内側測定長は20.1mm、器差は±0.05mmとなっており、精密な測定が可能です。
測定定データの出力端子を搭載していますので、測定データを活用して統計的工程管理システムや計測システムなども構築できます。
ボタン形酸化銀電池SR44が必要です。
ミツトヨ:550シリーズC型ノギス(CDC-60C 550-205-10)
こちらの製品は、ABS(絶対)スケールを内蔵したデジタルノギスです。
位置検出方式は電磁誘導式アブソリュートエンコーダを採用し、精密な測定を実現しています。
測定範囲は外側が0~600mmまで、内側が20.1~620mmまでとなっています。
大きなモノを正確に測定したい場合は、こちらのデジタルノギスが重宝することでしょう。
ボタン形酸化銀電池SR44が必要です。
ミツトヨ :550シリーズ C型ノギス(CDC-100C 550-207-10)
こちらの製品は、ミツトヨのデジタルノギスの中では非常に高額な製品です。
プロ向けの製品となっていますので、精密さを最重要視される方におすすめです。
位置検出方式は電磁誘導式アブソリュートエンコーダを採用、ABS(絶対)スケール内蔵のデジタルノギスです。
測定範囲は外側が0~1000mmまで、内側が20.1~1020mmまでとなっています。
サイズが大きなものを測定したいと考えている方にもおすすめの製品です。
ボタン形酸化銀電池SR44が必要です。
デジタルノギスについてのまとめ
ここまで、デジタルノギスの特徴、選び方のポイント、おすすめ製品についてお伝えしてきました。
デジタルノギスは、ディスプレイ上に数値が大きく表示されるため、読み取りミスを防ぎやすいのがメリットです。
瞬時に測定結果が表示されますので、作業の効率化にも役立つことでしょう。
本記事で紹介したデジタルノギスも参考にしながら、使いやすい製品を選んでみてください。